CATEGORYにんじん

早生にうまいものなしという言葉があるそうです。早生でうまいのはみかんだけとか。
人参の品種にもいろいろありますが、はらんなかで育てているのは「はまべに」「ひとみ」など晩生の品種です。そもそも晩生の品種をさらに雪の中で寝かして春収穫する「雪下にんじん」は究極の晩生です。じっくりゆっくりうまみを蓄えていきます。雪下にする直前に秋に収穫して保存しておく「熟成秋にんじん」も味も色も濃くておいしいです。長く蒸すと砂糖で煮たんじゃないかと思うくらい甘みが出ます。

にんじんは完全に無農薬で育てています。

にんじんは発芽してから1か月くらいは非常にゆっくりと成長します。この間草の方が先に大きくなってしまうので、草取りはとても大変です。
無農薬で始めた当初は人海戦術でまともに草取りするしかなく非常に大変でしたが、現在は人参をまく前年に緑肥を作ったり、播種前に透明マルチを張って太陽熱消毒で草を殺したりと工夫をして以前よりは効率よく草取りできるようになりました。ただ太陽熱消毒は天候の条件が揃ったときはとてもうまくいくのですが、雨ばかりで日照のない年やその逆にまったく雨がなくても草が発芽しないで種のままだと熱に強いので効果が出なかったりと、試行錯誤は続いています。

雪下にんじんの一年

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